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Posted by さがファンブログ事務局 at 

2013年06月21日

文学読書会の目的とは

本格的に文学読書会を始めて、もう9年になる。

<<文学読書会 当初の目的は?>>、

最初のきっかけは、小説を書かない人たちはどのように読み、どのような感想を抱くのか、
ということが知りたかったというのが本音のところだ。

というのも、自分自身が少しずつ小説を書くようになると、小説を読むときに一人の読み手という立場だけでなく、一人の書き手としての立場でも読んでいることに気づく。そして、この書く側、つまり書き手側の思考や視線というのが、一度そのような立場になってしまったら、読み手だけだったころの元の自分には戻れなくなるのだ。

しかし、小説を読む楽しみというのは、九割九分で純粋に読むだけの人のものであり、自分以外の書き手のために書かれた小説というのはない。


<<ぼくが考える、地方における新しい形の文学読書会の目的>>

読書会は、

読書という体験をとおして語られる、お互いの人生や考え方、地域のことなどについて、

世代を超え、性別を超え、他人の思いを知り、その土地の風土や歴史、生活を知り、

そしてそこから

自分自身の生き方につなげていく、

ことに目的がある。

何冊もの小説のタイトルを知っているかとか、小説のあらすじを知っていることなどももちろん読書体験の成果であり喜びであるかもしれないが、

読書会で得られる読書体験の効能は、小説の物語の世界を飛び越えて、人生の生きるヒントを得られるところにある。

読書を通して地域や団体で人が集い語り合うことで、人生をよりよくしよう、地域をよりよくしようという気運が生まれ、仲間意識が強まり、そこから次はなにか行動に移すことが生まれるだろう。

  

Posted by なみログ at 11:30 | 文学読書会

2013年06月13日

十代に読んでいればと後悔した本

おはようございます。なみログです。

十代に読んでいればよかったと、二十代になって後悔した本をつらつらと並べておくと、

青春を山に賭けて (文春文庫)

青春を山に賭けて (文春文庫)

著作者:植村 直己

出版社:文藝春秋

価 格:580 円


登山家の野口健氏が、本書を読んだのがきっかけで登山家になったのは有名な話。これから世界へ出てみたい若者にはとくにおすすめ。


69 sixty nine (文春文庫)

69 sixty nine (文春文庫)

著作者:村上 龍

出版社:文藝春秋

価 格:480 円


村上龍が長崎県佐世保市の高校生三年生の頃を描いた自伝的小説(かな?)。校舎にバリケードを作り立て篭るなど、学生運動の影響下でなんでもありの青春小説。



青が散る〈下〉 (文春文庫)

青が散る〈下〉 (文春文庫)

著作者:宮本 輝

出版社:文藝春秋

価 格:490 円


大学のテニス部に所属する主人公とその仲間たち。恋愛や友情などを等身大で書いた青春小説。高校生におすすめの一冊。



十九歳の地図 (河出文庫 102B)

十九歳の地図 (河出文庫 102B)

著作者:中上 健次

出版社:河出書房新社

価 格:525 円


東京で新聞配達所に住み込んでいる偽大学生の少年。地図に×を付け、手当たり次第に爆破のいたずら電話をかける。巻末の松本健一氏の解説文で、<若いこと>、<無名であること>、<貧乏であること>、が英雄になる人物の三要素だといわれる、と書かれている。※およそほとんどの若者にそのチャンスがあると思わせる。。



TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)

TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)

著作者:吉本 ばなな

出版社:中央公論社

価 格:480 円


古い作家の部類に入るが、若い女性にはとても人気のあった作品。騙されたと思って読んでみてください。




晩年 (新潮文庫)

晩年 (新潮文庫)

著作者:太宰 治

出版社:新潮社

価 格:546 円


太宰治はやっぱり凄い。時代背景が古いのですっと頭に入らないかもしれないが、人の気持ちの機微を見事に書いている。またユーモアや風刺のセンスも抜群。勘違いしている人も多いが、けっして暗いばかりの作家ではない。魚服記、猿ヶ島など掲載。



死者の奢り・飼育 (新潮文庫)

死者の奢り・飼育 (新潮文庫)

著作者:大江 健三郎

出版社:新潮社

価 格:460 円


戦後の日本の男性作家は、大江健三郎の影響を受けた人が多いと思う。村上龍しかり、中上健次しかり。



異邦人 (新潮文庫)

異邦人 (新潮文庫)

著作者:カミュ

出版社:新潮社

価 格:420 円


ちょっと難しいかもしれないが。とりあえず。  

Posted by なみログ at 01:03

2013年06月12日

(備忘録)2011年5月22日の夢

2011年5月22日に見た夢。

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なにかの災害の後で、避難する私へだれかが預けた一通の封書。

どこにも投函できない封書を懐に抱き。被災地の町を歩き回る。

以前から顔なじみの駄菓子屋兼、郵便取り扱いのこじんまりとしたお店。

おばちゃんとおじさん、息子夫婦と子ども一人。それが家族構成だ。

すりガラスの扉を開けて、乱雑に散らかる店内をのぞくと、被災したおばちゃんが、

『郵便預かるよ』

という。

顔をみると、すすだらけ。

奥から、息子夫婦が、笑顔でこっちを見ている。
すすだらけの顔で。

傍らに子どもがじゃれつくように遊ぶ。

自分たちも被災しているというのに。  

Posted by なみログ at 23:48