2011年10月17日
ドストエフスキイの生活 (小林秀雄)
カラマーゾフの上巻を読み終えた。
悪霊とくらべると、読みやすいし、物語となるモチーフも興味深い。
ストーリーテーラーであるばかりか、やはり一級のジャーナリストだなと、思う。
社会背景と生活の変化、人心の変化を適切に捉え、明らかにし、分析する。
とまあカラマーゾフの印象はまたにして、
小林秀雄氏のこの本は買ったのではなく、戴いたものである。
かれこれ十年近くなるだろうか。
ようやく頁をめくるときがきたようだ。
いまさらながらという声は、ごもっともなことである。
2011年10月03日
文学入門(桑原武夫)
かぞえると7年間も行っていて、合計50回以上になります。
なぜ文学読書会を開催していたのか?
いろいろと説明することはできますが長くなるので 読書会を開催してみようと思った一冊の本を紹介します。
桑原武夫氏の『文学入門』です。
1950年1月に書かれた本書には、『なぜ文学は人生に必要か』という問いにたいする解説があり アンナカレーニナの読書会を実際に行った模様を載せるなど、文学を読書することが有用なことについての、多くの示唆を与えてくれています。
2011年09月15日
ドストエフスキイ(埴谷雄高)

いま僕が、電車の中と寝る前に読んでいるのが埴谷雄高の書いた<ドストエフスキイ>だ。
『悪霊』『カラマーゾフの兄弟』をじっくりと再読するために買って読みはじめたが、非常に面白く書かれていて、埴谷雄高の文章もいい。
小林秀雄のドストエフスキイの生活だったか、それも知人から貰ったままさらっと読んだっきりだったので、改めて読み直してみたい。亀山氏の書いたドストエフスキーの解説本も面白かった。1860年代、1870年代の文学者、小説であるのに、なんと新鮮な感じがするのだろうという不思議な想いだ。
![]() | ドストエフスキイ―その生涯と作品 (NHKブックス 31)著作者:埴谷 雄高 出版社:NHK出版 価 格:914 円 |