2012年04月05日
海峡の光(辻仁成)
![]() | 海峡の光 (新潮文庫)著作者:辻 仁成 出版社:新潮社 価 格:420 円 |
海峡の光。
芥川賞受賞作品ということもあり、数年前に読書会で取り上げたが、そのときどのような議論になったのかおもいだせないでいた。
改めて昨日、読み直した。
想像していたより、読ませる。
内容が、である。
絶えず緊張感のある心理描写があり、思わず読み進めてしまう。
二人の関係はどうなるのか?花井はどうなるのか?と。
函館や、津軽海峡、船の訓練の描写も素晴らしく、読みごたえのある作品だった。
軽いタッチのセンスのいい作品が好きな方には、重いので、耐えきれないかもしれない。