2012年04月05日

海峡の光(辻仁成)



海峡の光 (新潮文庫)

海峡の光 (新潮文庫)

著作者:辻 仁成

出版社:新潮社

価 格:420 円



海峡の光。

芥川賞受賞作品ということもあり、数年前に読書会で取り上げたが、そのときどのような議論になったのかおもいだせないでいた。

改めて昨日、読み直した。
想像していたより、読ませる。
内容が、である。

絶えず緊張感のある心理描写があり、思わず読み進めてしまう。

二人の関係はどうなるのか?花井はどうなるのか?と。

函館や、津軽海峡、船の訓練の描写も素晴らしく、読みごたえのある作品だった。

軽いタッチのセンスのいい作品が好きな方には、重いので、耐えきれないかもしれない。


同じカテゴリー(文学(日本))の記事
 おろしや国酔夢譚(井上 靖) (2012-06-11 07:14)
 北アルプスから来た刑事(梓林太郎) (2012-05-21 10:52)
 眉山(太宰治) (2012-03-07 06:39)
 蛇を踏む(川上弘美) (2012-03-05 14:57)
 13階段(高野和明) (2012-02-25 10:14)
 グロテスク(桐野夏生) (2011-12-14 20:23)

Posted by なみログ at 22:54 | 文学(日本)