2012年05月21日

北アルプスから来た刑事(梓林太郎)

北アルプスから来た刑事 (光文社文庫)

北アルプスから来た刑事 (光文社文庫)

著作者:梓 林太郎

出版社:光文社

価 格:800 円



北アルプス来た刑事。
佐賀の実家に帰ったときに、家にあった本の中から一冊拝借してきた。

ストーリーはというと、常念岳で登山家の死体がみつかり、そのジャケットに靴の足跡がついていたというところから、登山靴のソールの型から持ち主を探し出すところからはじまり、また、登山家と同居していた女性が、今度は北海道で遺体で発見されるということから、連続殺人事件へ。
また、足跡の靴が特定されるのだが、その靴の持ち主は、靴を家の外壁に干していたら盗まれたといい、盗まれた二足のうち、一足は常念で死んだ登山家の背中に跡をつけ、もう一足は、なんと、別の殺人事件の家に残された侵入者の足跡と同じ型だった。

果たして犯人はだれか?そしてその動機は?

普段はほとんどミステリは読まないのだけれど、十分に楽しめた。特に凝った謎解きがあるわけではないが、次から次へと被害者の鑑が連環していく流れは、先に先にとページをめくる楽しみがあった。
それと、北アルプスの上高地から涸沢、穂高などの山の描写も楽しめて面白かった。

梓林太郎氏の本は初めて読んだけど、ほかのも何冊か読んでみようかな。


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Posted by なみログ at 10:52 | 文学(日本)