2011年11月06日

飢餓海峡の風景

数ヶ月前になる。

休みが取れたので下北半島を自分の目で見、津軽海峡を渡ろうと思い立ち、旅に出た。

飢餓海峡。言わずと知れた水上勉の小説の題名である。

青森港からはフェリーで函館へと渡った。

犬飼多吉が上陸した仏ヶ浦をフェリーから見ようと思ったが双眼鏡なしにはほとんどよく判らず、しかしあの辺りだなということでイメージを勝手に膨らませた。

フィクションであるのに、実際に行って見てみたい、土地の雰囲気を感じてみたいと思わせる物語の力。文学の力って、いったい何なのだろうかと思う。


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Posted by なみログ at 00:17 | 水上勉