2011年10月21日

人はパンのみに生きるにあらず

なみログの独読日記ファンの皆さん。おはようございます!

今朝はいまから大阪へ出張です。
明日は、午後から有楽町でドストエフスキーの翻訳者亀山氏の講演会があるので、
日帰りで東京へ戻ってくる予定です。
ま、大阪出張は、できるだけ日帰り出張が基本ではありますがね^^

さ、て。

ドストエフスキーの、カラマーゾフの兄弟。
上巻の最後の章は、あまりにも有名な大審問官の話である。

二男のイワンが、三男のアリョーシャに自作の物語を語るという、<劇中劇>のしかけになっている。

そのなかで、『人はパンのみに生きるにあらず』という有名な言葉というか、思想というか、哲学というか、その言葉につながる話が語られるのだが、(聖書に出てくるのかな。ぼくは聖書はわかりません)

この言葉の解釈は、ちょっと調べただけでもいくつかあるようだ。

<パン>=<生きるための食糧> 『人は食が満たされれば生きていけるというものではない』

という風に解釈すると、文化や芸術、精神的なものの豊かさなども大事ですよ。という意味に受け取れる。

<パン>=<お金> 『人は金だけで生きていけるものではない』

これも、上の解釈と根底では同じことだが、このように解釈できる。


多くの人は、この言葉をどう読み、どう納得しているのか、と思った。納得しないという意見があればそれも含め。


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Posted by なみログ at 06:13 | ドストエフスキー