2012年01月10日
マークスの山(高村薫)
![]() | マークスの山(上) (講談社文庫)著作者:高村 薫 出版社:講談社 価 格:680 円 |
なみログの独読日記をご覧のみなさん。今年もよろしくお願いします!
年末年始にぼちぼちと高村薫氏の著作を読んだ。
レディ・ジョーカー
マークスの山
照柿
レディ・ジョーカーの下巻の途中で、合田雄一郎刑事(警部補)を最初から読まねばならぬな、と内心思っていたら、ほんファンブロガーさんのご助言もあったので、マークスの山を読むことにした。
マークスの山。
映画がテレビ放映されたときに見た記憶があり、映画は面白かった印象がある。
話の筋もすべて忘れていたので、新鮮に読んだ。
レディ・ジョーカーで、半田刑事から狙われることになる合田雄一郎という男。マークスの山での登場はイメージよりちょっと遅く。そして、それほど人物が掘り下げて描かれているわけではない。颯爽とした感じのある刑事像で、合田刑事だけではなく、林、吾妻、森、又三郎などの捜査一課の面々、刑事群像の中の一人として登場している。
ということで、マークスの山では合田は、とある刑事の一人であり、あくまで事件と合田の人生や業、宿命といった関わりはそんなに深くは無い。
さて、マークスの山の本題だが、マークスを名乗る連続殺人鬼の水沢は、多重人格者で、裏の人格であるマークスが水沢を操り、殺人を犯す。
話自体はよく考えられたものであるが、そもそも、マークスがかれに宿ることになった原因である、山でのMARKSたちの殺人事件との遭遇の箇所が書かれていないので、なにかはがゆい気がした。
都内から逃げてそのまま北岳の山頂で死んでいたというラスト。もう一悶着か二悶着、あってもよかったのかもしれないなあと。
一転して照柿は、合田刑事の境遇や内面を粘っこく描いていて、こちらは事件うんぬんは案外さっぱりしているのに、なぜかじっとりとしたものになっている。照柿の感想はこの次に。
Posted by なみログ at 13:21 | 高村薫
この記事へのコメント
私もマークスの山と、照柿は文庫で読みました。
確かに、二つの作品での合田刑事の描き方が違いますね。
高村作品で次は何にしようか悩んでいたので映画も含め、再読か、新しいのか取り組んで見ます。
Posted by isui at 2012年02月10日 17:40
いすいさん。
コメントありがとうございます!
レディジョーカー、とても良いでさすよ。
読みごたえありますし、人間も書かれています。
Posted by なみログ at 2012年02月11日 07:28