2011年12月25日
レディ・ジョーカー(高村薫)
遅れて読み始めたレディ・ジョーカーの上巻を読み終えた。
照柿にくらべると、読みづらいと思っていた主人公の心象描写が適度に抑えられているようで、ずいぶん読みやすくなっている。
かといって、小説の品質が落ちるのではなく、評判どおり、物語、登場人物のキャラクター、舞台装置、文体、ディテールなど、およそ小説の構成に必要なものが高いレベルで書かれている。
競馬場のシーンもよく描かれているなあと関心しきり。
年末は高村薫氏を読むことに決めた。
Posted by なみログ at 18:09 | 高村薫