2011年10月11日

月と蟹 (道尾秀介)

月と蟹 (道尾秀介)


〜2011年1月のノートより〜

直木賞受賞作、月と蟹を読んだ。

小学五年生が主人公のわりに、心理描写や地の文が大人すぎて違和感を少しは感じるが、文章も巧みで、ストーリーもよかった。

タイトルの月と蟹、子どもたちが崇め立てるのはヤドカリで、月と蟹というタイトルより、ヤドカリに引っ掛けた別のタイトルでもよかったか。

もっと短くて、100枚〜150枚くらいの短編だったらどうだろうと思ったりもする。
宮本輝の短編のように。

いや、そんなに宮本輝を読んでいるわけではありません。(汗)



同じカテゴリー(文学(日本))の記事
 おろしや国酔夢譚(井上 靖) (2012-06-11 07:14)
 北アルプスから来た刑事(梓林太郎) (2012-05-21 10:52)
 海峡の光(辻仁成) (2012-04-05 22:54)
 眉山(太宰治) (2012-03-07 06:39)
 蛇を踏む(川上弘美) (2012-03-05 14:57)
 13階段(高野和明) (2012-02-25 10:14)

Posted by なみログ at 19:08 | 文学(日本)